コットンTシャツがアンダーウェアとして広まったのは1920年代後半からと考えられていて、
同じ頃、カレッジ(大学)などでは、アスレチックウェア(運動着)の需要が増えていき
独自の進化、発展をしていきました。
それまでの運動着といえば、肉厚なウール素材が使われたものばかりでした。
暑かっただろうと思いますが、正装に比べればだいぶマシですね。
スウェットではメルトン生地のような圧縮したウール素材のものが多く、タンクトップやTシャツなどはニット編み(リブ編み)ボディが多かったようです。
1930年代に入ると、そんなアスレチックウェアにある変化が起きました。それまで主流だったウール素材からこコットン素材に移行し始めたのです。さらには当時から盛んだったスイミングやボートクラブのウェアなど、保温性も必要な「水」に関連するアスレチックウェアも徐々にコットンへと変わっていきました。
この時に大流行したボーダー柄は水着の世界にも大きな影響を与えました。
そんな1930年代終わり、大学にコットンTシャツをアスレチックウェアとして販売していたチャンピオン社に、米海軍から「訓練用に表裏のカラーが異なるリバーシブル仕様のTシャツを作ってほしい」と依頼がきました。
こうして現在ではファッションの定番アイテムとなっているリバーシブルTシャツが生まれたと言われています。
その第一号は、米海軍のチームカラーであるネイビー×イエローゴールドでした。