両袖を左右に広げた時にTの文字に見えるため命名されたTシャツ。
お世話になったことが無い!という人は日本にはいないと思いますが
Tシャツの歴史はまだ100年前後なのです!
衣類や衣服の歴史はかなり古いですが、意外ですよね?
しかも
コットン素材のTシャツといえば、アメリカが発祥の地というイメージですが
実は19世紀のヨーロッパで生まれたという説が有力とされています。
それまではウール素材が主流でした。スウェット生地のように肉厚で下着には向かないですよね。
大きな発明ですが日用品からか正確な資料がないため詳細は不明だそうです。
もともと欧米社会では、外で肌を大きく露出することは好ましくなくて、
Tシャツ=下着であり50年代までは半袖で外を歩くこと自体が稀だったそうです。
アメリカでコットン素材のTシャツが一般市場に登場したのは1920年代半ば以降と考えられる。
20年代までのアメリカでは下着といえば、手首から足首まで覆うスーツタイプの全身一体型が一般的なアンダーウェアーの姿だった。
例えば、ももひき+ラクダシャツの一体型とはかなりイナタイですよね。
一般に浸透するちょっと前、オリンピック選手とアメリカ海軍がコットンTシャツを最も早く取り入れたという説もある。
当時も今も最先端の技術をとりいれるのは国の威信を賭けた戦いであるので有力である。
とは言うものの、アンダーウェアー・アスレッチックウェアとしてのTシャツは浸透していきます。
コットンの下着として労働者に広まったTシャツ。
現在のTシャツとほぼ変わらない質感のコットンTシャツが一般大衆に広まったのは
1930年代になってからで、ワンダーウェアとして特に労働階級の人たちの間で着用されるようになった。
理由はそれまでウールなどに比べてコットン天竺特有の肌触りと伸縮性、そして吸水性に優れていたためと思われる。
中にはフライス生地(ニットと同じリブ編みを使った)Tシャツも多かった。
この時代のTシャツでカレッジ物以外でプリントされているモノはほとんどない。
それはインナーだったからであろう。